小学生や中学生の保護者の方から、「学校に行きたくないと言われたら、親はどう対応すればいいですか」という相談が増えるのが、3学期終盤です。
- クラスの人間関係の疲れ
- 担任とのすれ違い
- 進級前の不安
- 1年間の緊張の蓄積
年度末は、心も体も揺れやすい時期です。
文部科学省の不登校支援資料でも、
年度の節目は子どもの心理的不安が高まりやすい時期とされています。
焦って結論を出す前に、まず整えるべきことがあります。
① まずは生活リズムを立て直す
意外かもしれませんが、ここが出発点です。
日本小児科学会は、
睡眠不足と情緒不安定・登校困難の関連を指摘しています。
実際の現場でも、
・夜遅くまでゲームやスマホ
・朝起きられない
・体がだるい
・学校がしんどい
という流れはとても多いです。
まず整えるのは、
✔ 就寝時間
✔ スクリーン時間
✔ 朝の光を浴びる習慣
「心」よりも先に「生活」を整えることで、改善するケースは少なくありません。
② 子どもの話を否定せず聞く(学校に行きたくない理由を整理する)
「どうして行きたくないの?」
と問い詰めるよりも、
「何があったの?」
「どんな気持ち?」
と聞くこと。
文科省の不登校支援の基本方針も、
まず安心できる環境づくりを最優先としています。
子どもが「話しても大丈夫」と感じることが、回復の第一歩です。
③ 無理な登校刺激は逆効果になることもある
強い不安状態にある子に、
「とにかく行きなさい」
と強く押すことは、逆効果になる場合があります。
専門家の多くも、
段階的な関わり(短時間登校など)を推奨しています。
例えば:
・1時間だけ行く
・午前中または放課後だけ
・保健室登校
・好きな授業だけ参加
学校と相談すれば、柔軟な方法が見つかることもあります。
④ 単発か継続かを見極める
3学期終盤は疲れが出やすい時期です。
✔ 最近急に?
✔ 以前から続いている?
✔ 特定の曜日だけ?
状況を整理すると、対応が見えてきます。
前回の記事
→【担任と合わないとき親はどうする?】
とも関係します。
感情だけでなく、事実を整理することが大切です。
⑤ 親が抱え込みすぎないことも重要
実はここがとても重要です。
親の不安や焦りは、子どもに伝わります。
研究でも、
親の心理的安定が子どもの回復に影響することが示されています。
だからこそ、
✔ 学校に相談する
✔ スクールカウンセラーを活用する
✔ 信頼できる人に話す
「親が孤立しないこと」が大切です。
3学期終盤という時期をどう締めくくるか
この時期は、あと少しで環境が変わります。
クラスも変わります。
担任も変わる可能性があります。
子どもにとっては「今」が永遠に感じられますが、
親は「終わりがある」視点を持たせてあげることができます。
「あと少しだね」
「一緒にゴールしよう」
「次のスタートを準備しよう」
年度末は、リセットの準備期間でもあります。
まとめ|正解は一つではない
✔ 生活リズムを整える
✔ 子どもの話を聞く
✔ 無理な刺激を避ける
✔ 学校と連携する
✔ 親が抱え込まない
これで必ずうまくいく、という保証はありません。
子どもは一人ひとり違います。
しかし、多くの専門家や公的資料が共通して示しているのは、
「安心」と「生活の安定」が出発点であること。
焦らず、対立せず、
子どもを真ん中に置いて考える。
それが、年度末のいちばん大切な姿勢だと私は思います。
ひとりで抱え込まなくて大丈夫です
子どものことは、正解が見えにくいからこそ不安になります。
「これでいいのだろうか」
「私の対応は間違っていないだろうか」
そんな迷いを抱えたまま、毎日を過ごしている方も多いでしょう。
これまで校長として、多くの保護者の方のお話を聞いてきました。
答えを出すことよりも、
一度立ち止まり、気持ちを整理する時間を持つことで、状況が少しずつ動き出すことも少なくありません。
もしよければ、相談先の一つとして、私を思い出してください。
学校との向き合い方、子どもへの関わり方、
そして親自身の気持ちの整え方まで、
一緒に整理し、考えるお手伝いができるかもしれません。
『お問い合わせ』からどうぞ気軽にご相談ください。
ひとりで抱え込まず、
まずは話すことから始めてみませんか。
よくある質問(FAQ)
Q1. 学校に行きたくないと言われたら休ませるべきですか?
強い不安や体調不良がある場合は、無理をさせないことも大切です。ただし長期化しないよう、学校と連携しながら段階的な対応を検討します。
Q2. 3学期に行き渋るのはなぜですか?
年度末は疲れや進級前の不安が重なりやすい時期です。一時的なケースも少なくありません。
Q3. 親はどこまで関わるべきですか?
まずは生活リズムを整え、子どもの話を聞き、学校と共有することが基本です。抱え込みすぎないことも重要です。