子どもと紡ぐ、幸せの物語 3グッドシングス

子育て(親向け)

皆さん、こんにちは。ときどき校長です。

今日も一日、本当にお疲れ様でした。学校から帰ってきた子どもを迎えに行き、宿題、ご飯、お風呂と、せわしなく「早く、早く」と声をかけているうちに、あっという間に夜になってしまいますよね。そして、子どもが寝静まった後、ふと「今日も怒ってばかりだったな」「もっとゆっくり話を聞いてあげればよかった」と、後悔の気持ちばかりが心に残る。そんな風に感じているのは、きっと私だけではないはずです。

でも、安心してください。今日は、そんな私たちの心に、ささやかな光を灯してくれる、とっておきの習慣をご紹介します。それは、ポジティブ心理学で科学的に証明された、「3グッドシングス」という習慣です。

やり方は、とても簡単です。毎晩、子どもが眠りにつく前に、一緒にその日にあった「良かったこと」を3つ見つけるだけです。

「今日、給食のパンがすごく美味しかった」「転んだお友達を助けてあげられた」「お母さんのお仕事が終わったときに『お帰り』って言えた」—どんなに些細なことでも構いません。そして、その出来事を見つけたら、「どうしてそれが起こったのかな?」と、その理由を一緒に考えてみてください。


なぜ、この習慣が私たちの心を豊かにするのか?

これは単なるおまじないではありません。ポジティブ心理学を確立した米ペンシルベニア大学のセリグマン博士が行った研究が元になっています。TGTエクササイズと呼ばれ多くの追実験も行われています。やり方はたった一つ。毎晩、子どもが寝る前に、一緒にその日にあった「良かったこと」を3つ見つけるだけです。提唱しています。私たちの心には、どうしてもネガティブな出来事にばかり目が向く性質があります。これは、危険を回避するための原始的な防衛本能だと言われています。

「3グッドシングズ」は、その心のクセを意図的に変えるトレーニングです。毎日続けることで、脳が「良いこと探し」を習慣化し、自然とポジティブな出来事を見つけ出すことができるようになります。

それは、まるで心のレンズについた曇りを拭うようなものです。


親子の時間で「心のごちそう」を

この習慣は、子育てで最も大切な「心のつながり」を育んでくれます。

寝る前のたった数分間。「今日はどんな良いことがあった?」と問いかけることで、子どもは「自分の話をゆっくり聞いてくれる時間があるんだ」と安心できます。そして、子どもが「お友達を助けてあげたんだ」と話せば、「それは素晴らしいね!どうしてそんなことができたの?」と、自己肯定感を高めるきっかけを一緒に探すことができます。

子どもが「お母さんに『ありがとう』って言われたこと」を挙げたとします。そこで「どうしてそう思ったの?」と聞くと、「お母さんが僕のためにご飯を作ってくれたから」という答えが返ってくるかもしれません。そんな親子のやり取りを通じて、子どもは感謝の気持ちを育み、親は子育ての温かさや喜びを再確認できるのです。

私たちは、つい「足りないもの」や「できていないこと」ばかりに目を向けがちです。でも、もし今日から「良かったこと」を一緒に探す時間を始めたら、きっと子どもたちとの毎日が、もっともっと輝いて見えるはずです。

さあ、今夜から、お子さんと一緒に「心のごちそう」を探す旅に出てみませんか。

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