いよいよ2学期が始まります。
夏休みが終わろうとしています。楽しかった日々が遠ざかる寂しさと、新学期への期待が入り混じる、ちょっぴり複雑な心境でしょうか。
お子さんの「宿題、まだ終わってない…」「なんだかドキドキするな…」という言葉に、心の中で「私も同じ気持ちだよ」とそっと呟いた方もいらっしゃるかもしれませんね。
規則正しい生活に戻せるかな、また朝のバタバタが始まるのか…
夏休み明けは、お子さんだけでなく、保護者にとっても、小さなエネルギーが必要な時です。
今日は、30年以上子どもたちの成長を見守ってきた元校長の私が、新学期を「笑顔」でスタートするための、3つの大切なヒントを、魔法の言葉を添えてお届けします。
魔法のヒント1:「焦り」を「ゆとり」に変える、生活リズムの微調整
残り少ない夏休み。「早く生活リズムを戻さなきゃ!」と焦る気持ち、よく分かります。でも、急な変化は心と体に負担をかけやすいもの。
そこで試していただきたいのが、「1日30分」前倒し作戦です。
今日から、寝る時間と起きる時間を、ほんの少しだけ(30分程度)早くしてみましょう。大切なのは、カレンダーに「〇時に寝る」「〇時に起きる」と書き込むこと。目標を「見える化」することで、お子さんも主体的に取り組みやすくなります。
ポイントは、「少しだけ」。焦らず、まるでタイマーをセットするように、穏やかに新学期モードへ移行していきましょう。
魔法のヒント2:「不安」を「ワクワク」に変える、親子の作戦会議
新学期への不安の種は、意外なところに潜んでいます。「持ち物は大丈夫かな?」「新しいクラスの友達はどんな子かな?」
この不安を解消する最高の魔法は、お子さんと一緒に「作戦会議」を開くことです。
「新学期に必要なものリスト」を広げて、「これ、どこにしまったかな?」「まだ買ってないもの、ある?」と、まるで宝探しのように確認してみましょう。
新しい教科書やノートに名前を書き込む時間は、「どんなことを勉強するんだろう?」というワクワク感を育むチャンスです。
「運動会は、どんなことをするのかな?」「どんなことをして遊びたい?」と、未来への期待を膨らませる会話を大切にしてください。親御さんの笑顔が、お子さんの不安を優しく包み込みます。
魔法のヒント3:「できないかも」を「やってみよう」に変える、小さな目標づくり
夏休みボケなんて、心配いりません。誰だって、少しずつ調子を取り戻していきます。
2学期に向けて、お子さんと一緒に「小さな目標」を立ててみませんか?
そもそも、お子さんは2学期のスタートにあたって、不安だけでなく期待や頑張ろうという気持ちも併せて持っているのです。学校では、1学期のスタートを「黄金の3日間」と言い、2学期のスタートを「白金の3日間」と言います。どの子も2学期の始まりには、やる気を持っているからです。しかも2学期には運動会をはじめ社会見学や発表会等の学校行事がたくさんあり、どの子も活躍できる場面が用意されています。こうした機会を節目にしながら子どもたちは成長していくものです。
「今学期は、手を挙げて一回発表してみよう」「毎日、漢字を3つ覚える!」「新しい好きを見つけてみるのもいいかも」等々
大きな目標である必要はありません。「これならできるかも!」と思える小さな一歩が大切です。目標を言葉にしたら、見える場所に貼っておきましょう。それは、お子さんにとって、心強い「お守り」になります。
大切なことは、お子さんの思いを大切にしながら言語化して、見える化することです。親の思いの押し付けにならないようにしたいですね。
最後に
2学期は、新たな発見と成長のチャンスに満ち溢れています。
もしかしたら、お子さん以上に、保護者の皆さんが「大丈夫かな?」と心配になっているかもしれませんね。
でも、大丈夫。 あなたは一人ではありません。
このブログが、2学期を迎えるあなたの心をそっと支え、お子さんの笑顔を咲かせるためのかけがえのない場所となることを、心から願っています。
さあ、深呼吸をして、一緒に新しいスタートを切りましょう!
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