心の魔法、リフレーミング。元校長が教える子育てと人生を前向きにする習慣
子育てをしていると、つい子どもにきつく当たってしまったり、言わなくてもいい一言で後悔したりすることはありませんか。忙しい日々の中で、私たちはつい物事をネガティブにとらえがちです。
そんな時、心の持ち方を変えるだけで、気持ちが軽くなる魔法があります。それが「リフレーミング」です。
物事の「意味づけ」を変える魔法
リフレーミング(Re-framing)とは、文字通り「フレーム(枠組み)をし直す」こと 。つまり、出来事のとらえ方や意味づけをポジティブな言葉に変えることで、感情をコントロールする心の技術です。
昔から伝わる「人間万事塞翁が馬」というお話が、リフレーミングをよく表しています 。
馬が逃げたことで悲しんだ老人のもとに、数ヶ月後、その馬が名馬を連れて戻ってきます 。しかし、喜んだ息子がその名馬に乗り、落馬して足を骨折してしまいます。ところが、その直後に戦争が起こり、多くの若者が戦死する中、足を悪くした息子は兵役を逃れることができた、というお話です 。
このお話のように、一見ネガティブに見える出来事も、視点を変えることで全く別の意味を持つことがあります。
日常で試せるリフレーミングの言葉
これは、私たち大人が子育てをする上でも非常に大切です 。つい言ってしまった「言わなくていいこと」で子どもとの関係が悪くなる…そんな経験、私もたくさんしてきました。
日常生活で簡単にできるリフレーミングの例をご紹介します。
- 「もう50歳だ…」ではなく、「まだ50歳だ!」
- 「あと2日しかない…」ではなく、「まだ2日もある!」
- 「あと5分しかない!」という子どもには、「まだあと5分もあるよ!」
私自身、悪性リンパ腫という病気で片目を失明した経験を「病気で失明した。」とネガティブにとらえるのではなく、「なぜ教師になりたかったのかを思い出すことができた。」「あの経験は、その後の人生にとって大きな学びとなった。」とリフレーミングすることで、前向きにとらえることができました。
毎日の小さなトレーニングが大切
リフレーミングは、私たち親だけでなく、子どもたち自身も身につけるべき大切な「心の筋トレ」です。日々のちょっとしたトレーニングが必要です 。すぐに習慣化するのは難しいかもしれませんが、最初は意識的にやってみることが大切です。
このブログを読んだら、ぜひ今日から実践してみてください。
1.ネガティブな言葉をポジティブに言い換える
2.子どもの「つらい」に寄り添い、一緒にリフレーミングしてみる
3.日々の小さな出来事を、学びや成長の機会だと考える
この小さな習慣が、あなたと子どもの未来を明るく照らす光になりますように。そして、ぜひお子さんにも、日々のできごとを前向きにとらえられるようにアドバイスをしてあげてください 。この習慣が身につけば、親子で心のバランスを整え、毎日を明るく過ごせるようになるでしょう。
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