褒めない子育て?それでも子どもが伸びるアドラー式「勇気づけ」の秘密

子育て(親向け)

こんにちは!ときどき校長です。

9月に入り、朝晩は少し過ごしやすくなりましたが、まだまだ残暑が厳しい日が続いていますね。体調を崩されないよう、お気をつけください。

さて、今日は子育てについて、少し立ち止まって考えてみませんか?

先日、子どもにたくさんの肯定的な言葉をかける「勇気づけのボイスシャワー」についてお話しました。今日は、その考え方の根底にあるアドラー式子育ての「勇気づけ」について、さらに深くお話ししたいと思います。

「褒めて伸ばす」という言葉をよく耳にしますよね。もちろん子どもを褒めることは大切ですが、アドラー心理学では、「子どもを一人の人間として対等に扱うこと」を大切にするため、褒めるのではなく、勇気づけることを推奨しています 。


「褒める」と「勇気づける」は、どう違う?

褒めることは、つい上から目線になりがちです 。一方で、勇気づけは、子どもの気持ちに寄り添い、共感する態度で接することがポイントになります 。このことが、子どもに「困難を克服する力」を与え 、「自らやってみよう」というやる気を引き出してくれるのです 。


今日からできる!具体的な「勇気づけ」の言葉かけ

  • 子どもがお手伝いをしてくれた時 「お手伝いしてくれたおかげで、早く終わって助かった!ありがとう!」と、自分の率直な気持ちを伝えます 。これにより、子どもは「自分の行動が役に立った」と感じ、「自分の意思で」相手を喜ばせる行動をとるようになります 。この「自分の意思」こそが、自立心を育む大切な要素なのです 。
  • 子どもがテストで100点を取った時 「すごい!さすが!」と結果だけを褒めるのではなく 、「〇〇ちゃん、嬉しそうだね。お母さんも嬉しいよ!」と、子どもの感情に共感し、気持ちを伝えます 。こうすることで、子どもは結果だけでなく、その頑張りや喜びの感情に焦点を当てることができます。

褒めすぎると、かえって子どもの成長を妨げる?

「褒める」ことは、昔から良いこととされてきました 。しかし、専門家の中には、些細なことで頻繁に褒めすぎると、子どもが「褒められる状況」が当たり前になり、褒められない状況に不安を覚えるようになると指摘する人もいます 。また、「自分がどうしたいか」ではなく、「大人はどう思うか」を基準に行動するようになり、

「自分の意思で」行動する力が身につかなくなってしまう可能性も指摘されています


まとめ:親も子どもも楽になるアドラー式「勇気づけ」

勇気づけを意識することで、「褒めなければ」というプレッシャーから、親自身も解放されることになります 。子育てに正解はなく、常に試行錯誤の連続です

私自身も、何度となく子育てで悩んだり、不安になったりしたものです。そんな時、ある先輩に言われた「親が思ったようには育たない。言ったようにも育たない。育てたように育つ。」という言葉が、いつも心に響いています 。子育ての難しさや面白さを同時に教えてくれる、まさにその通りだと思える言葉です。

勇気づけは、子どもが「自分には価値がある」と感じ、自立していくための大切な土台となります。そして、それはきっと、親である私たち自身の心の安定にもつながるはずです。

あなたは一人ではありません。もし何か悩んでいることや、試してみたいことなどがあれば、気軽に教えてくださいね!

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