「担任の先生と合わない気がする」
「子どもが先生を嫌がっている」
こうした不安は、多くの保護者が一度は抱くものです。
特に3学期終盤になると、「来年度は大丈夫だろうか」と心配になる方も増えます。
しかし、感情のまま動くと状況を悪化させることがあります。
この記事では、元校長として多くの相談に向き合ってきた立場から、
担任と合わないと感じたときの親の対応5ステップを整理します。
① 子どもの話を「事実」と「感情」に分けて聞く
まず大切なのは、冷静な事実確認です。
子どもは悪気なく、自分の都合で話すこともあります。
確認したいのは:
- いつ
- どこで
- 誰が
- 何を言ったか
「嫌だった」という感情は尊重しながらも、
学校に伝える際は事実が必要です。
② 先生が状況を把握しているとは限らない
トラブルの多くは、先生の目が届かないところで起きています。
- 休み時間
- 登下校
- グループ活動中
先生が知らない可能性を前提に、
「共有する姿勢」で話すことも重要です。
③ 子どもの前で先生の悪口を言わない
ここは特に重要です。
担任と合わないと感じたとき、
家庭で先生への不満を口にしたくなることがあります。
しかし、子どもの前で先生の悪口を言うことは避けるべきです。
なぜなら、
- 先生の指導が素直に入らなくなる
- 学校が「敵」に見えてしまう
- 子どもが不安定になる
という影響が出やすいからです。
実際に、「先生の言うことを聞けない子」の背景には、
家庭での否定的な言葉があるケースも少なくありません。
私は担任時代、保護者の方に必ずこう伝えてきました。
先生に思うことがあれば、どうかお子さんではなく、私に直接言ってください。
子どもに言うよりも、先生と直接対話する方が100倍効果的です。
そして家庭では、
「いい先生だね。」
と伝えることが、子どもの安心につながります。
④ 担任でなくても、話せる先生に相談してよい
担任に直接言いにくい場合もあります。
そのときは、
- 学年の他の先生
- 兄弟姉妹の担任
- 養護教諭
- 教務主任
- 管理職
など、話しやすい先生にまず相談しても構いません。
学校は担任だけで動いているわけではなく、
本来は組織で子どもを支える仕組みになっています。
大切なのは、
一人で抱え込まないことです。
⑤ 単発の出来事か、継続的な問題かを見極める
一度の出来事なのか、
繰り返されているのかで対応は変わります。
単発の出来事であれば、
関係修復の機会になることもあります。
継続している場合は、
早めの事実共有が必要です。
⑥ 来年度に向けて冷静に準備する
3学期終盤であれば、
今すぐ担任を変える話にはなりにくいでしょう。
大切なのは、
- 今年度の出来事を整理する
- 事実ベースで学校(担任または教頭や校長)と共有する
- 来年度のより良いスタートを目指す
という姿勢です。
「変えてほしい」ではなく、
「より良い環境で成長してほしい」
という伝え方の方が、学校も受け止めやすくなります。
⑦ 学校と親は対立関係ではない
担任と合わないと感じると、
つい学校と親が対立する構図になりがちです。
しかし本来、願いは同じです。
子どもが成長すること。
そのために、
- 感情ではなく事実で話す
- ゴールを共有する
- 日頃から対話関係を築く
ことが大切です。
学校と家庭の本来の関係については、こちらの記事で詳しく述べています。
→ 【問題のない学校が本当にいい学校なのか】
まとめ|担任と合わないときの親の対応5ステップ
担任と合わないと感じたときは、
✔ 子どもの話を事実と感情に分けて聞く
✔ 先生が状況を把握しているか確認する
✔ 子どもの前で先生の悪口を言わない
✔ 単発か継続か見極める
✔ 来年度に向けて冷静に共有する
焦って結論を出すよりも、
対話を重ねる方が、結果的に子どもの成長につながることが多いのです。